家庭犬の攻撃行動という問題は、きちんと取り上げなければいけないテーマです。噛む犬は、まるで性格に重大な欠陥を持ち、噛まない犬とは種類の違う生き物であるかのようなひどい言われ方をしていますが、それは違います。
犬を絶対に噛まない「良い犬」とそれ以外の「悪いイヌ」の2種類に分類できると思うのは間違いです。なぜなら、犬が噛むこと自体は自然で正常な行動だからです。噛む犬が後を絶たないことを見てもそれは明らかなのです。
犬にとって噛むことと威嚇することは、大小の争い事を解決するための手段であり、また差し迫った危険から逃げられない時や、危機に立ち向かう時に自分の身を守るための大切な唯一の武器なのです。