うつ病は「まじめでいい人」ばかりがなるものではない

かつてうつ病は、まじめで、几帳面で、コツコツと努力を惜しまず、責任感の強い人に多いとされていました。

「まじめでいい人」ほどうつ病になりやすいというのは、そのためにいわれるようになったのでしょう。

あるタイプのうつ病は、たしかにこのような性格の人に多い傾向があります。しかし、うつ病にはいくつかのタイプがあり、なりやすい性格もさまざまです。

必ずしも「まじめでいい人」ばかりがなるものではありません。

疲れているといっても、そんな風には見えないのですが・・・

うつ状態に対する人をそのように見えてしまうことが多いのです。個人の対処の癖に表面飾りとしがみつき行為と呼んでいる代表的な二つがあります。

表面飾りとは、うつ病の当事者がじわじわと進む苦しさを、決して外には出さないように(見せないように)と、努力してしまうことです。その結果当事者はさらに苦しい思いをすることになります。

飾るためにかなりのエネルギーを消耗してしまうからです。